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歩いているうちに太陽が高くなってきて、北側斜面の鷲毛側にも光が差し込んできて、向かう方向にある山の斜面とひのきの幹が明るくなってきました。 |
峠道沿いのひのきには、所有者が書付をしています。偶然、太陽の光が書付のところだけを照らし出していました。この木はとても大切な木なんだぞ、と主張しているようですね。 |
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しばらく歩いて行くと、ひのきのいい香りが漂ってきました。先日の台風で倒れたのでしょうか、根元から切られた太いひのきの切り株が谷筋の横で斜めになっていました。真っ赤な色合いは尾鷲ひのきの特徴で、ここからいい香りが辺り一面に漂っていました。そういえば昨日、大工をしている義父が柱材を何種類か見せてくれて、「これはスギ、これはヒノキ、これは尾鷲ひのき」と教えてくれました。確かに、尾鷲ひのきは赤みが強くて手に持っても脂分が多いのかねっとりとした感触だったのを思い出して、切り株を触ってみました。 |
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またしばらく歩いて行くと、獣害除けのネットに囲まれた伐採跡地がありました。しっかりネットが張られているし、下草も刈られているようなので中をじーっと見ていたら、やっぱりありました。ひのきの苗木が植えられていて、ちゃんと育っているようでした。先ほどの切り株くらいの太さにになるのは、50年後?60年後? |
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