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国からユネスコへ推薦書提出(平成15年1月21日) |
済 |
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平成14年11月現在、すでに推薦書作成に取り組んでいますが、国史跡に指定された後、平成15年2月1日までにユネスコへ推薦書を提出します。
主な内容は、「紀伊山地の霊場と参詣道」の歴史的事実と資産内容・今後の保存管理についてです。この推薦書はこれまで、三県学術委員会の指導のもと、三重県・奈良県・和歌山県の学術委員会で検討されてきました。ちなみに推薦書は、英訳されて提出されるそうです。 |
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イコモスによる現地調査及び審査(平成15年10月11日〜19日) |
済 |
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提出された推薦書は、まず世界遺産事務局がその書類を見ます。そこで書類内容が適当であれば文化遺産はイコモス(国際記念物遺跡会議)に通達されます。
イコモスとは国際NGOで、各推薦物件を専門に評価して、次の3つのいずれかで世界遺産事務局に答申します。
1. |
特に条件をつけないで登録推薦ができる |
2. |
登録推薦ができない |
3. |
登録の妥当性がまだ見えない |
この時、1.であれば次の段階、ビューロー会議にかけられることとなります。 |
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ユネスコ世界遺産委員会ビューロー会議(平成16年4月) |
済 |
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イコモスの現地調査を無事終えると、世界遺産委員会ビューロー会議で審査を行います。これは世界遺産委員会の前会合といえるもので、この会議では世界遺産の登録・非登録は決定されません。(正式決定はこの後行われる世界遺産委員会で決められます。)
ビューロー会議では審議によって申請物件を以下の4つに区分し、世界遺産委員会に答申します。
1. |
特に条件をつけずに登録推薦できる。 |
2. |
登録推薦ができない |
3. |
より詳しい情報が必要なので推薦国に追加情報を求める物件 |
4. |
より詳細な評価や研究が必要なので考査を延期する物件 |
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ユネスコ世界遺産委員会(平成16年6月28日〜7月7日) |
済 |
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ついに最終段階ですが、ここまで来ても安心できません。世界中には、この段階で落された物件が沢山あります。
ここではビューロー会議の結果をもとにしつつ、また推薦国による追加情報やイコモスの意見を参考にして、推薦物件を以下の3つに区分し、最終決定を行います。
1. |
世界遺産リストに登録する物件 |
2. |
世界遺産リストに登録しない物件 |
3. |
登録可否の考査を延期する物件 |
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「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産に決定(平成16年7月7日) |
済 |
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世界遺産委員会で「世界遺産リストに登録する物件」とされて、ついに世界遺産に登録されます。 |