下左:林道(旧国道)に入ると間もなく、案内標識が立っており、そこが山道への入り口(降り口)です。荷坂峠の頂上はこの辺りで、紀伊長島側へは下るだけになります。かつては峠の頂上に茶屋や石仏があったようですが、今は何もありません。
下右:単に平らなスペースが残るだけの茶屋跡。
江戸時代のいつ頃かは定かではありませんが、この峠に旅宿を兼ねた茶屋が開かれ、西国巡礼や伊勢参宮をする人々の憩いの場となっていたと言います。
明治末期から昭和初期にかけて、峠は人力車の中継地として客待ちの車が数台止まっており、饅頭笠や小田原提灯、将棋盤などが縁台に置かれ、車夫の休憩所ともなっていたそうです。 |