登り口に自転車を置いて、岩屋堂へと上ります。岩屋堂への参詣道は、いつ来ても草が生い茂ることなくきれいに掃除されています。
道の右側には放置されて雑木林になりつつある畑があり、イヌマキの生垣が続いているのですが、そこに張られている鉄線をよく見ると、イヌマキの幹に食い込んでいたり、中には幹の中に取り込まれているものもあります。木は、鉄線を巻き込んでもお構いなしに大きくなっているようです。
おそらく10数年前までは畑や生垣の手入れもされていたのでしょうが、今では放置されるまま。無理やり作られた人工的なものがどんどん自然の中に取り込まれ、元の姿へ戻っていこうとしている、木の生命力と時間の流れを感じさせられます。
道ばたに何か咲いていないかと期待していたのですが、きれいに草刈されていることもあって、花はほとんどありません。寒々と元気なく咲くコウヤボウキを見つけるのがやっとでした。 |