松本峠へ戻って木本側へ下りていくと、登り口近くにある梅畑では収穫の準備が進んでいました。
もうすぐ6月、梅干を漬ける季節です。かんきつ類だけでなく梅の栽培も盛んな熊野では、道沿いの無人市などにも鮮やかな青い梅が並びます。ここは、七里御浜を背景にしたウメの花や実という構図の撮影ポイント。良い具合の梅の実を探して、収穫前でりっぱに膨らんだ実から漂う独特の香りを楽しみながら梅畑の中を少し歩いてから、街へと下りていきました。
ビワや梅といった実のほか、この日の道沿いで印象に残っている花と言えば、道端の石垣などに群落を作っていたユキノシタ。ぼわっとした白い群落があって、近くで見ると、派手な色彩の小さな花が無数に咲いていました。 |