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- 1 日本風景街道「伊勢熊野みち」へ寄せる期待
- この地域には、平成18年度まで「もてなしのさとづくり会議」という、官民協働で市町を越えた取組がありました。そのときに、他の市町の人たちと交流ができて、良い顔つなぎになったという印象が残っています。この風景街道の取組で、伊勢から熊野までのいろんな人が交流できるのではないかと楽しみにしています。
- 2 馬越峠・海山部会の活動
- 当時の旅人が、馬越峠へ至る手前の銚子川をどのように渡っていたか興味があって、「銚子の渡し」を何とか再現できないかと考えています。馬越峠はたくさんの人が来るけれど、海山側はほとんど街中を歩かないし、歩く人と地元の人との交流がありません。その対策の1つとしても有効ではないかと思っています。あとで事例紹介がありますが、大台町で「三瀬の渡し」に取り組んでいる上野さんのところへも見学に行って、三瀬の渡しを体験しました。やはり、昔そこにあったとおりの道を通れるのが良いと思います。部会としては予算も何もないが、「やりたいからやる」というマイペースな活動を展開しています。
- 3 熊野古道伊勢路への想い
- 自分はガソリンスタンドに勤めているので、いろんな人と話をする機会があります。地元の人に「熊野古道に興味があるか」と聞いたら、「ない」と言われたことがあります。もっと地元の人に興味を持ってもらいたいと思っています。そこで自分が考えているのは、熊野古道は「西国巡礼の道」ということです。熊野古道という呼び方は最近出てきたものですが、この道は伊勢から熊野へ向かった人たちが西国巡礼へと向かった道でもあります。熊野古道に興味がないと言った人に「西国巡礼の道だ」と教えたら、それなら興味があると言っていました。熊野古道伊勢路の本質を、もっと世間にわかりやすく話せれば良いと思っています。なぜたくさんの人がこの道を歩いたのか、昔の旅人の想いを掘り下げて伝えていければと思います。
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